学童保育を考える4 

  • 2008.05.09 Friday
  • 23:46
職場に小学生2人を学童に預けて仕事している人がいる。

彼女は私の住む市とは少し離れているけれど、同一県内。
学童はどうやら「公営」のよう・・・。

話を聞いていて感じたことは、
1.彼女自身が学童の仕組みをわかっていないんだな、ということ。
2.父母会がないので面倒な役員もないし、保護者同士のつきあいもなく楽でいいと思っていること。

彼女には彼女の事情もあるので、その考え方がどうとか言うわけではないけど、私とは一番違うと思った点は、「面倒なことには関わりたくない」という点。
保護者同士や学童自体との関わりがなくてラッキーと言う彼女は、実は母子家庭で・・・、話をしてるとなんだか色々と事情もあるみたい。

でも私は・・やっぱり、自分の子供が過ごしている環境を「関わりたくないからいいや」とは割り切れない。
できるだけ、関わって、知りたいと思うし、知ってどうする訳ではないけど、もし何か協力できることがあるのならしたいと思うし、おかしいところがあれば指摘したいと思う。
私のような考え方はもしかしたら少数派なのかな?

でも少なくとも、今maboが通っている小学校や、学童の保護者はとても熱心だと思う。
クラスや学童での役員もほとんど立候補で決まるし、みんなが「協力しよう」という雰囲気にあふれてて、すごくいいなって思ってる。
市の外れにある小規模校なので、独特なのかもしれない。

***

学童の仕組みがわかってない、という点については、私も同じことが言える。
学童の仕組み・・・ほんっとわかりづらい。
2年目に入ってなんだかやっとわかってきたところで。

うちの学童の場合は父母会運営なので、全体の運営組織と各クラブの運営組織が絡み合ってるせいでわかりづらいのだけど、彼女のところは「たぶん公営」。
というのも、小学校の教室を使っているとか、前年度の収入に応じて保育料が違うとか、預かってもらえるのが3年生まで・・・という点を考えて、たぶん公営なんだろうな、という推測。
組織については、話を聞いても「全然わかんない」とのこと。
公立公営だとしたら、しょうがないのかなとも思うけど・・・、父母会のような組織がないことにもちょっと驚いた。

で、結果思ったこと。

学童っていうもの自体が、自治体によってあまりにも質実ともに違いすぎるってこと。
利用料金だって自治体によって全然違うし。
ほんとに、わかりづらい。
そりゃあ保育園だって自治体によってもカラーはあるだろうし、公設民営ならもっと独特なとこはあるけどさ・・・。
(ribo&ibuが通ってる保育園は、まさしく公設民営で・・・創立の年に入園して以来2年間役員やらせてもらったけど・・・まぁいくつか疑問点や不審な点なんかもあるんだよね・・・。
まぁその話はおいとくけど。)

少なくとも、保育園または幼稚園に通ってた児童が、小学校に入学したとたん、お昼から夕方・・保護者が帰宅するまでひとりで家で待っているってことは困難な話であって。
健全な児童の育成のためにも「学童保育」って言うのは、少子化を問題視している日本において、ものすっごく大事なことなんじゃないのかな?
それなのに、住むところによって、こんなにまでも違っていいものなのかな?

参考までに・・・厚生労働省のHP

***

財源のある自治体と、そうでない自治体。
こういうところにも格差が広がっているのかな。
その中でさらに、裕福な家庭とそうでない家庭の差があって・・・価値観も当然人それぞれ。ニーズも多様化。

そんな社会で、どんな立場であっても平等にっていうのは、確かに難しいことなんだけど、自治体にしろ政府にしろ、少なくともそういう不平等感をなくそうっていう努力が目に見えない・肌に感じられない現状って、ほんと閉塞感でいっぱい。

なんだか学童の話からそれちゃったけど、
高齢化社会にどんどん突き進む日本で、子どもの数を増やすことって国の存亡に関わるわけで。
高齢者福祉と児童福祉、女性の社会進出と子育て支援、そのほかにも色々あるんだろうけど、どれも連携して進んでいかないと片輪の車と同じ。
仕事する女性が安心して子育てできる制度もだけど、子育てに専念したい女性や仕事ができない事情がある女性の扶養家族としての立場を保護する制度も大事なはずなのに、配偶者扶養控除は一部なくなっちゃったよね。
学童等に通う以外の子供たちを取り巻く環境を保護する制度(たとえば「放課後子どもプラン」)だって、すごく大事なのに、うちの自治体なんて遅々として進んでないんじゃ?
指定管理者制度導入より、そっちの政策を打ち出すのが先なんじゃないの?
こういうのって両輪そろって初めてうまく回るもんじゃないの?
子育て世代・現役世代の生活をフォローする制度、の先に、高齢化社会を含め日本の未来を支える礎があるんじゃないのかな・・・。




金銭的に余裕のある家庭が、学童というよりは「アフタースクール」的なものを求めてそれ相応の金額を支払っても通わせるのが希望だとしたら、それはそれで民間企業に任せればいい。
けど、そうではない普通の家庭で、必要とする学童の形はどうなんだろう・・・。

私は、地域コミュニティの延長のような、家庭的な今の学童がすごく気に入ってる。
けど同じ市内の学童に通わせてても、父母会運営が面倒だと思ってる保護者が多いのも知っている。
実際、それが嫌で、学童に入れずに済む様、仕事をわざわざ変えたママもいるし。

もちろん、仕事を変えて、子供の帰りを家で待っていられる状況にできるのなら、それにこしたことはないんだと思う。

・・・でも本来子育てって「面倒」の積み重ねなんだもの。
仕事してるのを理由に学童や保育園に預けているからといって、
その「面倒」なとこだけを避けて通ろうってのはどうなのかと・・・



まとまらないけど、自分の考えを掘り下げていくと、指定管理者を導入しようとしている自治体の動きで、一番私が怒りを覚えてるのは、自治体が「指定管理者」を導入することで「管理責任を逃れる」のと「運営のための経費を削減」を当て込んでいるせいかもしれない。

それって「子育て支援」とは逆行してると思うから。
「面倒」なことを、民間企業なり父母会組織に、要するに丸投げしようという制度なんだからさ。
そして、一番影響をうけるのは、そこで過ごす子供たち。


それでももし指定管理者が導入されてしまったら・・・、
父母会はNPO法人として組織を立ち上げなおすしかなくなる。
その時、父母の負担はこれまで以上にもっと増える。
経営者としての、責任と、運営能力が問われるのだから。
仕事と育児の両立を支援するはずの自治体が、父母にさらにNPO法人の経営って負担を押し付けるわけだ。
自治体は丸投げして高みの見物。
・・うまく運営できなければ、3年で契約終了。
次は民間企業の参入?利用料金値上げ?保育の質の低下?
でもそれに対する保護者の不満や責任は全て、企業にいく。
そんな未来予想図に、ほんとに幻滅する。


なんだか支離滅裂な文章になったなぁ。
途中いろいろ話がそれすぎた(笑)シツレイしました。
コメント
役員すきなのは勝手だけど それを他人にも求めるなっての
  • やま
  • 2017/05/13 5:20 PM
9年も前の書き込みにコメントをありがとうございます。
役員好きでやる人は少数派だと思います。
  • やまさんへ
  • 2017/05/13 9:05 PM
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